我が家は第1子誕生に合わせて、夫婦で育児休業を取得しました。期間は息子が生後3ヶ月から9ヶ月になるまでの半年間です。
今回は、夫婦で育休を取得した半年間の体験談と、取得して感じたメリット5選を紹介します。これから出産を控えている方や、パパ育休を検討している方の参考になれば嬉しいです。
麦です。東京都在住の3人家族で賃貸暮らし。0歳の男の子を育児中です。
夫婦で育休を取った理由と目的
夫婦で一緒に育休をとることを決意したのは、子どもが誕生するという人生最大のイベントを、2人でしっかりと見守りたいという思いからでした。どちらか一方に育児や家事の負担が偏るのではなく、互いに協力して子育てに向き合いたいと考えていたのも理由の一つです。
正直、最初は育児を甘く見ていたこともあり、夫の育休は1ヶ月間を予定していました。しかし、出産が普通分娩の予定が緊急帝王切開に変更になったことで想像以上に心身にダメージを受け、何度も病院にお世話になるくらい疲弊してしまったんです。
夫婦で話し合いの末、6ヶ月間に延長できないか会社に相談してもらうことに。たまたま夫の職場が育休取得を推奨していたこと、直属の上司が直近で1年間育休を取っていたこともあり、スムーズに交渉することができました。
夫も「せっかく長期間取得できるなら、積極的に子育てに携わりたい」と意気込んでおり、家族としての絆を深められる貴重な機会になると感じました。こうして、私たち夫婦の半年間の育休がスタートしました。
夫婦で育休を取った体験談
実際に夫婦で育休を取って生活がどう変わったかについて、具体的な体験談をもとに生活の様子を詳しく説明します。
朝の日課
基本的に夜の授乳やおむつ替えは私が担当。その分朝はなかなか起きれないので、寝起きの息子は夫が相手をします。
おもちゃで一緒に遊んだり、朝のミルクや離乳食の準備をしたり。余裕があるときは、軽い掃除などの家事をするのが日課です。
私が起床後は、夫に代わってお着替えや保湿、出かける荷物の準備などの身支度を完了させます。その間に夫が朝食を取り、洗濯や洗い物など残った家事を効率よく片付けてもらいます。
一通り落ち着いたら、家族みんなで外出!子育てひろばや芝生のある公園、近くのショッピングセンターに出かけます。
昼間の過ごし方
赤ちゃんを連れての外出は荷物が多く、移動も大変です。しかし夫婦で一緒なら、片方がベビーカーを押している間にもう片方が荷物を持つなど、役割分担ができてスムーズに行動できます。
子育てひろばでは他の親子とも関わりながら、おもちゃで遊んだりハイハイの練習をしたり、手遊びうたに参加したりして楽しみます。日々息子の新しい成長を、夫と共に目の当たりにしていました。
夫婦で一緒に過ごす時間が増えるため、家事や育児のノウハウを共有できるのが魅力。赤ちゃんを泣き止ませる方法や、おむつ替えの工夫など、知識を共有し合い、2人とも同じレベルでサポートできるようになりました。
しかし、ずっと一緒に子育てしていると疲れてしまうことも。育児の流れに慣れてきた頃から、1日に2〜3時間ずつ交代で、各々一人時間を作るように工夫しました。
私は外出してリフレッシュしたいので、授乳間隔を考えながら数時間カフェへ。夫は読書が好きなので、集中して読みたいときは私がお世話と、そのときの希望に合わせて息子を預け合うようにしました。
夕方から夜にかけてのサポート
夕方以降も、夫婦で協力してお風呂や寝かしつけを行うことで、疲労を分担。それぞれの得意不得意を踏まえて試行錯誤した結果、基本的に夫がお風呂に入れ、私が受け取るというスタイルが定着しました。
息子も元気に遊びたいときは夫、穏やかに過ごしたいときは私と、気分によって傍にいたい相手が固定されてきた雰囲気。添い乳で寝かせていた時期もあったため、寝かしつけは私が行うことが多かったです。
なかなか寝つけないときは交代で抱っこしたり、ミルクを作ったりと作業を効率的に分担できたのも、夫婦で育休を取れたから。一人だとイライラしてしまうことも、2人でできたから乗り越えられました。
また、このタイミングでも、どちらか一方が少しだけ自由な時間を取るように。この時間があったからこそ心身のリフレッシュにもなり、育児へのモチベーションも維持できて助かりました。
夫婦で育休を取ることのメリット5選
実際に夫婦で育休を取って感じたメリットを5つにまとめました。
●育児の負担が分散され、余裕が生まれる
●家族の時間が増え、生活の質が向上する
●新たなスキルや視点が身に付く
●子どもとの絆が深まる
それぞれ解説していきます。
子どもの成長を夫婦で見守れる
初めての寝返りやハイハイを始めた瞬間など、赤ちゃんの「初めて」に2人で立ち会えたことは、かけがえのない経験でした。特に、夫婦で同じタイミングで喜びを共有できたことで、育児の大変さも軽減されました。
育児の負担が分散され余裕が生まれる
夜中の授乳やおむつ替えといった作業も交代で対応できたため、身体的にも精神的にも余裕が持てました。子どもと過ごす時間が増えると同時に、家事や育児を自然に分担できることで、生活がよりスムーズになりました。
家族の時間が増え、生活の質が向上する
家族で過ごす時間が増えたことで、お互いに育児の難しさを理解することができ、夫婦間の絆が深まりました。特に、大変なときに支え合うことで感謝の気持ちが増し、家庭全体の雰囲気も良くなったと感じています。
新たなスキルや視点が身につく
育児を通して、日々のスケジュール管理や突発的な出来事への対応力が鍛えられました。育休で培ったこれらのスキルは、職場復帰後にも役立つと感じています。
子どもとの絆が深まる
日常の中で子どもと密接に関わることで、自然と親子の信頼関係が築かれました。子どもの表情や仕草から気持ちを読み取るスキルも身につき、日々の育児に対してより自信を持てるようになりました。
育休取得を検討している夫婦へのアドバイス
夫婦で育休を取得することで、赤ちゃんとの貴重な時間を共有し、育児の負担を軽減することができます。しかし、実際に取得を検討するにあたって考慮すべきポイントもたくさんありました。
●お互いの役割分担を明確にする
●コミュニケーションを大切にする
●仕事復帰後の生活を見据えた準備をする
●経済的な備えについても考える
●育児に関する情報収集をする
育休取得を検討している夫婦へのアドバイスを詳しく説明します。
タイミングと育休期間の計画を立てる
育休を取得する期間を決める際には、家庭の経済状況や会社の育休制度をよく確認しましょう。また、赤ちゃんが生後どの時期に入るのかも考慮に入れると良いです。
我が家は夫の仕事の兼ね合いで生後3ヶ月頃からの取得になりましたが、その時期には昼夜のリズムがついてきており、夜の睡眠も徐々に安定するため、余裕ができやすくなっていました。
育休取得直前に期間の変更も行いましたが、受領できるかは企業によるところもあります。可能であれば会社に早めに相談し、スムーズに育休に入れるよう準備を進めましょう。
お互いの役割分担を明確にする
育児や家事は、想像以上に細かな作業の積み重ね。夫婦で協力するには、最初からお互いの得意不得意に応じて役割分担をすることが大切です。
例えば、片方が夜の寝かしつけを担当する場合、もう片方は朝の家事を引き受けるなど、負担が偏らないよう工夫しましょう。定期的に役割を見直すことで、不満がたまらずお互いに気持ち良く協力しやすくなります。
コミュニケーションを大切にする
育児期間中は予期せぬことがたくさん起こり、疲労やストレスがたまりやすいです。お互いの気持ちや状況を共有し、日々の些細なことでも話し合えるようにしておくと、家族としての絆がさらに深まります。
特に、家事や育児に関する負担が大きくなると、どちらか一方が無理をしてしまうことがあるので、疲れを感じたときは素直に相手に頼る姿勢を持つことが大切です。
我が家も途中から導入した交代休息時間のおかげで、どちらかが育児に参加してくれないイライラを解消。今まで以上に生活にメリハリを付けられるようになりました。
仕事復帰後の生活を見据えた準備をする
育休期間中は日常が育児中心になりがちですが、復帰後の生活リズムを意識することも重要です。育休中も仕事のある人同じように生活リズムを整えておくことで、復帰後もスムーズに過ごしやすくなります。
また、育休が終わる数ヶ月前から徐々に育児サポートの手配をしたり、保育園の準備を進めたりして、復帰後の不安を減らしておきましょう。
平日に対応している行政の保育コンシェルジュや、保育園見学に夫婦で行くことができ、かなり有意義な時間を使えました。
経済的な備えについても考える
育休中は給与をもとに手当金が支給されるため、収入が減少します。そのため、事前に必要な生活費を見積もり、家計管理をしっかり行うことが大切です。
また、育児休業給付金や地域の育児支援金制度なども確認し、経済的なサポートが受けられるか調べておきましょう。育休取得の前後で予想以上の出費が発生することもあるため、ある程度の貯金も意識しておくと安心です。
我が家は基本的に生活費は折半するスタイルのため、夫婦で育休取得中は家賃も生活費も半分ずつ出していました。夫が職場復帰してからは、少し多めに払ってもらいながら調整しています。
育児に関する情報収集をする
初めての育児はわからないことも多いため、育児に関する知識を持っておくと心に余裕が生まれます。育児本やインターネットの情報、育児サポートセンターなどを活用し、夫婦で一緒に情報収集をするのがおすすめです。
また、自治体や保健師のサポートを活用することも有効。困ったときに相談できる場所やサポートを事前に知っておくと、安心して育児が進められます。
私たちが居住している武蔵野市では、月2回ほど開催されるベビーサロンで体重測定と育児相談、栄養相談に乗ってもらうことができたので、何度か利用しました。夫も子育てひろばのイベントや地域のパパクラスなどに積極的に参加し、様々な人の意見に耳を傾けてくれました。
まとめ
夫婦で育休をとったこの半年間は、子どもと深く関わり合いながら、夫婦としての絆を深める貴重な時間となりました。育児の中で得た喜びや学びは、これからの家庭生活にも大きな影響を与えてくれると感じています。
育休を考えている方には、ぜひパートナーと協力しながら子育てに取り組む時間を体験してほしいです。お互いに支え合いながら、素敵な育休期間を過ごしてください。