20代で4社を経験し、様々な職種や業界を渡り歩いてきた私のキャリアは、決して順風満帆ではありませんでした。転職を繰り返すたびに、どんな仕事が自分に合うのか、そして将来子育てをしながらも働き続けられる仕事は何かと、悩む日々が続きました。
同世代の友人が安定したキャリアを築く中、迷いや不安に押しつぶされそうになったことも。しかし、家庭を大切にしながらキャリアを追求したいという思いは揺るがず、現在も育児と仕事のバランスを模索し続けています。
この記事では、私が4つの職場で経験した業務内容と、それによって得られたキャリアの方向性について振り返ってみました。
麦です。東京都在住の3人家族で賃貸暮らし。0歳の男の子を育児中です。
1社目:小学校教員
大学で取得した教員免許を活かそうと教員採用試験に挑むも、結果は不合格。公立小学校で臨時的任用教員として働きながら、次の試験に向けて準備を進めました。
子どもたちの成長を見守れることにやりがいを感じていましたが、授業準備や保護者対応などの膨大な業務に圧倒され、少しずつ精神的な負担が増えていきました。
子育てをしながら働く先生たちが、自分の子どもの行事に参加した後、再び学校に戻って会議や行事の準備を行う姿を見て、「この仕事を一生続けられるだろうか?」という疑問が芽生えました。
2社目:広報
その疑問が大きくなり、翌年の教員採用試験を受験することなく教員を退職。教育業界で働く人々をサポートしたいという思いから、学校法人の広報職への転職を決めました。
学校説明会の運営やイベントの企画、ホームページやパンフレットの作成など多岐にわたる業務を担当。自分が考えたことが形になり、世の中に伝わっていくことに面白さを感じました。
自分の特技にマッチしている仕事内容だと思いながらも、勤務条件や職場の人間関係にストレスを抱え精神疾患に。1年弱で再び転職を考えるようになりました。
3社目:広告宣伝
退職後、数ヶ月の療養期間を経て転職活動を再開。「資格や学んだことを活かすのではなく、自分の好きなことを仕事にしたい」と考え、音楽事業会社の広告宣伝職に挑戦しました。
初めての業務に戸惑いながらも、取材対応や施策の提案、広告運用などに取り組みました。リモートワークの普及が進んでいた時期だったため、時間管理もしやすくなったものの、多忙で常にパソコンと向き合う毎日。
契約社員としての雇用期間は3年までだったこともあり、改めてキャリアについて悩み始めました。結婚を機に、安定した生活のために正社員の仕事を探すことにしました。
4社目:マーケター
職種や業界を変えた経験を通じて自分のキャリアを見つめ直し、IT企業のマーケター職を選択しました。市場調査や競合分析、プロモーションの知識を活かしつつ、スキルアップを図ることにしたのです。
また、リモートワークを導入している職場が多いIT業界であれば、子育てと仕事のバランスが取りやすいと考えました。
福利厚生が充実している企業に転職し、妊娠・出産を経て、現在は育休を取得しながら復帰後の働き方を模索しています。
まとめ
20代で4社を経験した私のキャリアは、決して一直線ではありませんでした。同世代がキャリアを築く中で、転職回数や自分の選択に不安を感じたこともあります。
それでも「子育てしながら働ける仕事かどうか」を最優先に考え続け、家庭を大切にしたいという思いは揺るぎませんでした。
現在は、育児とキャリアを両立させるため、柔軟に対応しながら試行錯誤を続けています。どう築いていくかを模索中です。同じ悩みを持つワーママたちにも、自分らしい働き方を見つけてほしいと願っています。